NTT東日本が展開する「ギガらく5G」とは

2023年2月26日

従来価格の5分の1でローカル5Gを導入 NTT東日本が展開する「ギガらく5G」とは
 まずはNTT東日本のビジネス開発本部 担当部長である増山大史氏が、ギガらく5Gを提供する背景について説明。NTT東日本はこれまで、光回線を提供してきた実績を生かして企業などに向けたプライベートネットワークを支援、ローカル5Gに関しても「プライベートネットワークに重要なパーツになる」として、2019年12月の制度開始以降「ローカル5Gオープンラボ」を開設するなどして環境の構築や実証実験などに力を入れてきたという。
 だがそれだけに顧客からはローカル5Gに関する課題の声も多く耳にしたそうで、中でも多くの声が挙がったのがコストの問題であるという。ローカル5Gは機器や構築、さらに保守や運用にかかるコストが非常に高く、増山氏によると「5年間での総コストを換算すると1億円弱くらいかかる」そうだ。

 他にもローカル5Gは、免許取得やエリア設計に専門知識が必要なこと、導入後のシステム監視やトラブル対応が顧客自身では難しいなどの課題を抱えている。それゆえ顧客が試験的にローカル5Gを導入し、有用であれば段階的に拡大したいと思っても、そもそもローカル5Gを試験導入するすべがないという。
 さらに顧客からは、既にWi-Fiや有線のLAN環境があることから、そのネットワーク上にローカル5Gを追加して使いたいという要望も多かったとのこと。そうした顧客の声を受けて課題解決につなげるべく、提供がなされたのがギガらく5Gである。