なぜユニクロが自ら決済サービスを提供するのか

2021年8月1日

なぜユニクロが自ら決済サービスを提供するのか

社内でもひそかに進められたプロジェクト
 ユニクロアプリは、ユニクロオンラインでの買い物や店頭でのデジタル会員証の提示などの機能を備えており、商品のクーポン発行機能なども備えている。これまでユニクロ店頭では、現金以外にもクレジットカード、電子マネー、コード決済といった多彩な決済手段に対応してきた。そうした状況下でユニクロ自身がUNIQLO Payを提供することに対して、同社広報は「スムーズな会計のため」と話す。

 「UNIQLO Pay」が商標出願されたのは2019年7月のこと。インターネット上でも当時は話題になったが、広報も最近まで把握していなかったということで、社内でもひそかに進められたプロジェクトのようだ。実際の動きが見えてきたのは2020年秋ごろからだったという。そうして登場したUNIQLO Payは「ユニクロの店舗でしか使えず、ポイント還元もない」という仕様で、広報自身も「本当に使われるのか」という懸念があったという。
【ITmedia】